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2006年 10月 25日
ロイター通信によると、レアル・マドリッドがF1の2007年シーズン、スペイングランプリで有力チームのスポンサーをスポットで行う意思を明らかにした。チーム名は明らかにされていないが、車体はレアルと同じ白にペイントされ、チームのロゴをつけてサーキットを疾走することになる。
2006年シーズン総合1位になったF.アロンソがスペイン出身であることと、来期マクラーレンに移籍すること、22日レアルの公式戦キックオフ前にスタジアムのビジョンでF.アロンソの優勝シーンを放映している事などから、彼をターゲットにしている公算が高そうだ。 いやはや何と、サッカーのクラブがF1をスポンサードとは、今まで無かったプロモーションだ。違う競技で姉妹チームがあったり、同じ会社で複数競技のプロチームを持っていて、同じ名前にしている例はいくつかあるけど。スポンサードするっていうのは、僕の記憶が正しければ前例が無い。 2007年シーズンF1の主役はF.アロンソになることは間違いないだろう。スペインの人々が高い関心を向けることも容易に想像出来る。 だからと言って、F1のファン層とレアル・マドリッドのファン層はオーバーラップするのだろうか。 一般的に考えると、F1車体に書かれたレアルのチーム名がマスコミ露出することで、認知度を高め、観客動員や、TV視聴率、マーチャンダイジングの売り上げ拡大を目的としてスポンサードしているハズだ。 でもでも、 レアル・マドリッドの知名度はスペイン国内でプロモーションなんて必要ないくらい高いんじゃないかな。だって、フィーゴ、ジダン、ロナウドにベッカム、フィーゴだよ。この選手たちだけで充分でしょう。 だとすると、あえてファン層が重ならないF1から新規顧客を獲得しようとしているのか、世界180カ国で生中継されているTVでの露出を狙った、更なる世界制覇を狙うためのプロモーションなのかもしれない。 他の可能性は、「ニュースを作る」ため、とも考えられる。広報戦略のコンサルタントは、この「ニュース作り」が上手い。 新聞やTVが取り上げやすいことを仕掛けて、パブリシティ効果を高めるわけだ。 日本で言えば、ライブドアの近鉄買収がわかりやすい。ニュースとして色々なメディアに取り上げてもらえば、数億円の広告効果をとても安い投資で実現することが期待できる。 こうして日本で、このニュースが流れているように、世界中に流れているだろう。それも換算して、今回のスポンサードを決断したのでは無いだろうか。 2006-07シーズン中に、こうしてニュースが世界中に報道され、2007-08シーズン開幕前の、スペインGPでレアル・マドリッドのマークをつけた車体が、世界180カ国に放送される。そういう目論見ではないだろうか。 個人的には、あっぱれだと思う。 チームの勝敗も上向いてきたし、本当に色々な意味で楽しませてくれるクラブだ。 #
by a-stadium
| 2006-10-25 00:21
| サッカー
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